手水鉢を据える形式の一つで、初期には桶や盥に水を入れて、縁先に出していたものが、やがて廂内の縁先に出されたことから、背の高い石造のものが用いられるようになった。また書院建築の発達と茶の湯との関係から、縁先に手水鉢を設置する必要がおこり、次第に発達していった。しかしながら現在は装飾用が主であり、実用に使われることが少なくなってきている。