蹲踞形式の一種で、古田織部が少し大振りの手水鉢を用いたときに、穴を深く掘っておろして用いたのが始まりといわれている。つくばって使うように鉢を低く構え、左右に湯桶(ゆおけ)・灯火を置く湯桶石・手燭(てしよく)石を配し、使い手の乗る前石を据えるのが定式。茶室では心身の塵を払うものとして重視する。