平安期の庭園に用いられた物が絵巻物などに残っており、これが最も古い橋石組の形態なのであろうが、現存しているものはない。石橋として現存する最古の物は、京都天竜寺に架かるものが最も古い。形態としては三橋式のものが多く、主として二橋は直線的に架けられ、一橋だけ折るようにして架けている例が多い。また一橋のみの場合もあり、例としては京都大徳寺大仙院の橋が、一橋のものの中では特に優れた意匠である。