五輪塔と並んで石塔の二代主流のうちの一塔。名前の由来は『宝篋印心咒経』を納めるところからきている。平面は相輪を除いて各部が四角であり、上から、相輪、笠、塔身、基礎、基壇の各部からなる。笠の部分は数段の段形と四隅に隅飾りがあり、塔身は月輪内に梵字を彫る。基礎には反花が彫られ、格狭間も彫られている。時代によって各部のディテールが異なってくるが、時代が下がるにつれて隅飾りが開いていく。