茶室における、躙口の役石の一つ。躙口付近に設けられた刀を掛ける棚の下に据えられる石でる。なお二段石のような形式の刀掛石は、江戸中期以降に作られた茶室の刀を掛ける棚が低くなったために、その棚に合わせると石を低く据えなくてはならず、景観上見栄えをよくするために二段になった石を据えたのではないかと思われる。