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植物のための環境づくり(後編)

3. 土壌と肥料の基礎知識

(1)土壌の概念

土壌は植物にとって住まいであり、栄養分の供給システムでもあります。
したがって植物を育てる上で、重要な環境です。
植物にとって好まれる土壌条件がありますが、
まず土壌の特性を学習しておくとその植物によって配合を考えることができます。
市販されている土壌は、それぞれを総称して用土と呼びます。
用土メーカーですでに配合されているものは培養土として判別できます。
培養土でも植物別や、種まき用などの育成別のものがあり、配合内容をよく観察しておく必要があります

用土の種類(グループに分けて覚えておくとわかりやすい)
A. 良質の粘土
C. 地力を高めるもの
赤玉土
鹿沼土
…関東ローム層の下層土
…栃木県鹿沼地方より採掘されたもの
バーミキュライト
パーライト
くんたん
…蛭石を高温で燃焼させたもの
…真珠岩、黒曜石を高温で燃焼させたもの
…もみ殻を蒸し焼きにして炭化させたもの
B. 良質の有機物
D. 化粧砂・マルチング
腐葉土
ピートモス
バーク
堆肥
…広葉落葉樹の葉を腐らせて堆積したもの
…水苔が湿地で変質(堆積)したもの
…樹皮
…牛糞や豚糞にバークなどを混ぜて発酵させたもの
軽石(日向土)
川砂
バーク・チップ
 
…多孔質の礫
 
 
 
(2)良い土の条件

植物を育てる上での土の条件

化学的条件…
適正なpH(ペーハー)状態が保たれているかどうか。
物理的条件…
土壌はいくつかの粒子が集まり、その粒子が大小さまざまな大きさの状態にあるとき団粒構造と呼びます。
反対に決まった粒子が集まった状態を単粒構造と呼びます。
単粒構造は、土壌が固まりやすい状態で、
土中酸素を必要とする植物にとっては団粒構造の土壌状態が望ましい。
生物学的条件…
土中に植物にとって有効な微生物が生息し、栄養分の供給をうまく行っている状態。
(チェックキーワード)
  1. 保水性:水を蓄える力がある。
  2. 保肥性:肥料分を蓄える力がある。
  3. 排水性:必要以上の水を流す。
  4. 通気性:空気層があり微生物が生息できる。
(3)肥料の概念

肥料は植物にとって食べ物に相当します。
健全に生育するためには、その植物の生育に伴い適正な肥料分を必要とします。
園芸において与える肥料は、人が意識的に与えるため、自然界の状態と異なり肥料の特性を理解しておく必要があります。
肥料の与えすぎが、失敗の要因となることが非常に多く注意が必要です。

肥料の3大要素と5要素
窒素(チッソ) N
リン酸 P
力リ K
カルシウム Ca
マグネシウム Mg

(必須元素)
炭素、酸素、水素は空気中と水から供給
チッソ、リン、力リ、カルシウム、マグネシウム、硫黄、マンガン、鉄、硼素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素の13元素は土中から供給

肥料の効き方
植物は一度に多くの栄養分を吸収することができません。
うまく肥料を効かせるためには、下記のような効き方の異なる肥料を併用すると無理なく効かせることができます。

1. 速効性肥料…
与えるとすぐに効果が現れるが持続性がない。
2. 遅効性肥料…
植物に吸収されるまでに時間がかかりゆっくりと効く。
3. 緩効性肥料…
一度与えると長期間おだやかに効く。元肥として施す。

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藤岡 成介(ふじおか せいすけ)
1963年兵庫県生まれ。ガーデニングによる花と緑があふれるまちづくりを提唱し指導している。園芸肥料メーカー勤務を通し本格的に植物との関わりを持つ。90年に独立。ガーデニングコンサルタント会社・環境文化センターを設立し、現在に至る。株式会社タカショー 顧問。家庭菜園を始める・続けるためのベストガイド『菜園生活パーフェクトブック』の監修・著。
監修:藤岡 成介(ふじおか せいすけ)