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シンボルになる樹木たち

1. 意味をもった樹木たちと一緒にくらす

古来より人は樹木たちに特別な想いをよせてきました。自然から恩恵を受けながら生きてきた人の歴史を考えると、当然のことといえます。

特に「森の民族」ともいわれる日本人は、衣食住にかかわる文化を植物と共に生きてきたといっても過言ではないでしょう。植物にかける想いは神や精霊の化身として、または宿りの対象として祭られたり、植物自体の特性から各宗教の経典や聖典に登場してきます。いずれにせよ、私たちの先人の築き上げてきた思想や歴史なので、これからも理念として大切にしていきたいものです。

日本の樹木で最も美しい樹といえば、カツラ(桂)があげられます。カツラは日本の固有種で山の湧水が出ているところなどに生えています。清らかな水から生まれた精霊は、その株元に生える桂の樹に宿るという伝説があります。

このことからカツラは「高貴」という意味をもちます。また、落葉した枯葉は甘い芳香があり御香の原料にもなります。

他にも、5月5日の端午の節句に登場する柏餅の葉は、「達成」の意味をもつカシワの葉を使います。これは、子どもたちが成就達成するようにと祈願する想いをこめた表れといえるでしょう。

最も美しい樹と呼ばれるカツラ
最も美しい樹と呼ばれるカツラ
(兵庫県 但馬高原植物園)

さらに、日本庭園の路地庭などでは、植物選択において基準のようなものがありました。
常緑の植物のみで植栽を構成するという「常盤思想」からなる考え方です。
常盤(ときわ)つまり「永遠」「不滅」といった意味をもつこの言葉の理念が、庭に反映した姿です。

欧米において最も有名なシンボルツリーは、英名でリンデンとよばれるセイヨウボダイジュです。
「愛」を象徴するこの樹は、作曲家シューベルトの歌曲第5「冬の旅」で親しまれています。

またクリスマスツリーに使われるトウヒやモミは、幹をイエスキリストとして、
枝は一般の民を、飾りのオーナメントは富を表わし宗教的な意味をもっています。
また地中海沿岸地方では、オリーブ「平和」、月桂樹「勝利、栄光」が有名です。

私たちが庭をつくる時、そして植物を植える時、それはまさしく命を吹きこむことになります。
そこに共にくらす人々の心も込めて、プランニングしていく必要があります。
先人から受け継がれたこのような「樹木のシンボル性」は、植物を選択をする上で最も大事な理念となります。


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藤岡 成介(ふじおか せいすけ)
1963年兵庫県生まれ。ガーデニングによる花と緑があふれるまちづくりを提唱し指導している。園芸肥料メーカー勤務を通し本格的に植物との関わりを持つ。90年に独立。ガーデニングコンサルタント会社・環境文化センターを設立し、現在に至る。株式会社タカショー 顧問。家庭菜園を始める・続けるためのベストガイド『菜園生活パーフェクトブック』の監修・著。
監修:藤岡 成介(ふじおか せいすけ)
 

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