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グランドカバーを使いこなす(後編)

2. クリーピングプランツとウィーピングプランツの有効性

コバ積みのレイズドベッドの植栽(英国 ウィズレーガーデン)< コバ積みのレイズドベッドの植栽
(英国 ウィズレーガーデン)

地面を覆う植物を這性植物(クリーピングプランツ)と呼びます。植物の特性を活かしてその目的からグランドカバープランツとしてカテゴリー分類しています。

その中でも這性植物への期待は大きく、とくに都市部の特殊空間緑化にはさらに多くの応用性が考えられます。コンクリート上ではどうしてもコンテナでの演出が必至です。大きな樹木やメンテナンスリスクの多くかかる植物は限られた場所でしかできません。

クリーピングプランツの多くは地上または地下茎のランナーによって広がっていくものがあり、繁殖力も旺盛です。

英国の伝統的なガーデンでは、その性質をうまく活用し自然観を演出しています。石積みボーダーの岩の隙間からエリゲロンやゲラニウム、アジュガなどがよくマッチしています。一般にレイズドベッドとよばれる手法です。

日本原産の植物の中にも、ユキノシタ、クモマソウのように多くのこのような植物があります。壁面、法面なども工夫次第で植栽スペースになります。

次に下垂性植物(ウィーピングプランツ)があります。這性と違って言葉の意味の通り高い位置から下に向かって垂れ下がる性質です。平らな場所ではほとんど這性植物と似たような生育をしますが加湿な場所においむれてしまうことがあり、グランドカバーとしては美しさを長く保つことが難しいものもあるので注意が必要です。一般に法面の頂上部または、途中に植栽するのが望まれます。


3. 自然自生種の活用

自然の森や草原には多くのグランドカバーとして活用できる植物があります。園芸品種のものよりも華やかさには欠けますが、繁茂すると全体として非常に美しくなり、環境の適応性にも優れます。実生で、増殖されるものが多いのが注意点です。

欧米では、芝生(ターフ類)以外にもデージーの原種のベリスやキンポウゲ、ディコンドラなどをよく見かけます。

日本自生種のジシバリや帰化植物のウンナンカズラなどが有効といえます。


法面に有効なウンナンカズラ(左)、日本原産のジシバリ(右) 法面に有効なウンナンカズラ(左)
日本原産のジシバリ(右)

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藤岡 成介(ふじおか せいすけ)
1963年兵庫県生まれ。ガーデニングによる花と緑があふれるまちづくりを提唱し指導している。園芸肥料メーカー勤務を通し本格的に植物との関わりを持つ。90年に独立。ガーデニングコンサルタント会社・環境文化センターを設立し、現在に至る。株式会社タカショー 顧問。家庭菜園を始める・続けるためのベストガイド『菜園生活パーフェクトブック』の監修・著。
監修:藤岡 成介(ふじおか せいすけ)